心配していたビザも取得することができ、シンガポールに住むことが決まった!

まずは生活を快適なものにするために、理想の家を探したい。
でも。。。

「物件探しって何から始めればよいか、よくわからない」
「どこに住んだらよいのだろうか?」
「契約って大変なの?」
「英語は苦手だから、できるだけ日本語で進めていきたい」
「シンガポールの不動産屋って信頼できるの?」

などなど…
物件を探すとなると、色々な疑問や不安が生じますね。

このページでは、
個人(ご家族)でシンガポールに移住される方のために、
「シンガポールでどうやって家を借りれば良いの?」
「どんなエージェントに相談すれば良いの?」
「入居後にトラブルが発生したらどうしよう?」など、

シンガポールで賃貸物件を借りる際に、
予め知っておけば住宅探しがスムーズになる情報を
どこよりもわかりやすく、詳しくお伝えします。

シンガポールで法人設立をご計画中ですか?

現地にて、経営者のためのシンガポール法人設立・節税移住をトータルでサポートします。
現在抱えている悩みや疑問を、専門家に質問してみませんか?

シンガポールでの賃貸物件の探し方

日本で賃貸物件を探す場合、
「ネットで物件を検索し、気にいった物件があれば内覧に行く」
あるいは、
「不動産業者に、予め自分の好みを伝えて探してもらう。」
などの方法が一般的だと思います。

シンガポールでも、日本と同じような流れで物件を探す事になりますが、
下記の点には注意が必要です。

  • ネットに出ている物件でも、問い合わせてみると実際にはない場合もある。
  • 契約の手順などが日本と異なる場合があるので、細かな確認が必要。

それでは、実際にはどんな探し方があるか見ていきましょう!

1.自分で現地の不動産紹介サイトから探す

現地の不動産サイトを検索し、気に入った物件が見つかったら、
自分で直接、ローカルエージェントにコンタクトを取る方法です。

シンガポールでも、不動産のサイトがかなり充実してきたので、
日本と同様までとは言えませんが、個人で直接エージェントに連絡し、
物件の見学をアレンジすることが、簡単になってきました。

ただし、連絡を取る前に気をつけてほしい点があります。

シンガポールの場合、一つの物件を専任のエージェントが仲介しているのは稀で、
ほとんどの場合、同じ物件を多くのエージェントがマーケィングしています。

同じ建物内に、10件空いている部屋があったので連絡してみたら、
実際は、全部同じだったという場合もあります。

また、既に決まってしまった物件も掲載されている場合もあります。
掲載されている情報が、100%正しいと思って利用しないほうが良いようです。

シンガポールの主な不動産サイト

propertyguru
実際には、どんなサイトから物件を探したら良いのでしょうか?

プロパティー・グル(Propertyguru)
シンガポール最大の不動産サイト。
シンガポール以外にもマレーシア、タイ、フィリピン等、
アジア周辺国の不動産物件のチェックができます。

その他には、iプロパティー
TheEdgePropertyなどがありますが、
どのサイトも、ほぼ同じ物件を掲載しているようです。

情報量の多さや使い勝手などを考慮すると、
利用するのは、プロパティー・グル一択で良いのではと思います。

現地の不動産サイトを利用する時、気をつけること

ご自身で現地のサイトを検索する利点は
数多くの物件の中から、好みの物件を探せることです。

ただし、検索時に希望のエリア等を入力しなければいけないので、
ある程度の土地勘が必要とされます。

それぞれのエリアの下調べも必要となるでしょう。

実際アレンジを行う際には、
エージェントによっては、
約束してもドタキャンされる場合が、かなりの確率で起こる事。

日本と異なり、エージェントは不動産業者との雇用契約はなく、
コミッションベースの契約なので、
なにか起こっても、企業として対応はしてくれない事。

また、やり取りは全て英語で行われる事。
などに注意しましょう。

シンガポールの物件探しに慣れない日本人が、不動産情報サイトから物件を賃貸して発生した問題

ここで、実際にあった日本人の方のケースをご紹介します。

シンガポールの不動産サイトを利用して、物件を選択、
ご自身でエージェントに直接コンタクトを取って、
契約されたYさんのお話

Yさんは幼稚園と小学校低学年の二人のお子様がいます。

買い物やお子さんの習い事などの利便性から、
オーチャードの中心にある高級コンドミニアムを、
プロパティー・グルを利用して、ご自身で検索。

その後、物件を見せてくれたローカルエージェントを通じて入居を決めました。

契約までは、エージェントはとても親切で、
インターネットの契約も無料でサポートしてくれたそうです。

しかし…

入居後、物件内のいたる所で不具合が見つかります。
何度もエージェントに連絡しても梨の礫。

Yさんはそれでも、
海外だから、日本と同じようには行かないとご自身に言い聞かせ、
辛抱強く、エージェントに不具合を一つ一つ連絡し続けました。

Yさんには、他の不具合は最悪そのままでも、
早急に解決してもらいたい問題が一つあったのです。

それは…
毎日キッチンを中心に至るところで見かける、ものすごい数のゴキブリ。

何度も現状を訴え、催促するものの、
全く行動に移してくれないエージェント(オーナー)。

Yさんの我慢は限界に達し、自腹で防虫駆除業者を依頼。

駆除をしてもらうと、信じられない数の卵が出てきたそうです。

コレには業者の方もびっくり。
「オーナーに費用を負担してもらうべきだ。家賃だって全額支払う必要は無い。」
と言われたとか。。。

もちろん、その後もYさんは何度もエージェントに連絡しました。
好意的な態度を取ってくれないのなら、家賃を支払わないとも伝えたそうです。

しかし、オーナーからはきちんとした返答がもらえないまま。
ついには、根負けしてしまい、契約が終わるまでの2年間はこの物件に住むことになったそうです。

決してコレは極端な例ではありません。

シンガポールの場合、日本に比べて借り主の立場が弱いので、
オーナーは、あまり借り主の希望を聞いてくれません。

また、仲介に入っているエージェントは、オーナーから手数料をもらうため、
借り主よりも貸主の立場にたった行動をする事が多いのです。

彼らにとって、賃貸の仲介は二の次なのです。
オーナーが物件を売る際、自分が仲介をしたいので、オーナー側に不利になるようなことはしたがりません。

もしかしたら、
Yさんに起こったような災難があなたの身に降りかかるかもしれません。
それを避けるためには、どうすれば良いでしょうか?

物件を探す際のオススメ方法

英語がシンガポール人より流暢に話せ、しかも、ものすごいネゴシエーションスキル、
あるいは強靭なマインドをお持ちであれば、ご自身で交渉する事も可能でしょう。

でも、「そんなことは無理!」と感じるなら、
気に入った物件を不動産サイトで見つけても、直接自分で連絡をすることはせずに、
信頼できる不動産エージェントに内覧のアレンジをしてもらうことをオススメします。

2年契約で通常の家賃(月額4000Sドル以上が目安)の物件であれば、
手数料を借り主が負担することは、ほぼありません。
ご自身で、慣れない交渉するのは避けたほうが無難です。

不動産サイトで気に入った物件が見つかった場合でも、
サイトに記載されている連絡先には直接連絡せず、

以下にご紹介するような、日本人顧客を対象とした
不動産エージェントにコンタクトを取ってみましょう。

2.ローカルの不動産エージェントに依頼する

ローカルの不動産エージェントの中には、
日本人顧客中心にサービスの提供を行っている会社があります。

日本人のスタッフがいる会社。
日本人はいないが、日本語が話せるスタッフがいる会社と形態はバラバラですが、
一般のローカル不動産エージェントと比べると、
日本人の好みのエリア等を理解している場合が多いです。

彼らのメイン顧客層は日系企業。
転勤してくる駐在員への物件紹介です。
ただし、個人顧客への対応もしてくれます。

自分の予算や好みを伝えて彼らに物件を探してもらいましょう。

これらの業者は、現地の日本人向けフリーペーパー等の広告で見つけることができます。

3.日系のエージェントに依頼する

なれない外国での不動産探し。
やはり、日本人にサポートをしてもらいたいと思ったら、
日系の不動産会社に、コンタクトするのが一番です。

シンガポールにある日系の不動産会社は
大きく2つのタイプに分けることができます。

一つは、20年以上前から現地に根付いている不動産会社。

日本人の代表がオーナで、
日本の不動産会社とは資本関係のない独立系のシンガポール法人です。

もう一つはここ7,8年の間にシンガポールに進出してきた、
日本の大手不動産会社系列のシンガポール現地法人です。

前者のメイン顧客は日系企業の駐在員。
後者はネットで検索してくる個人の顧客となんとなく棲み分けができているようですが、それほど厳密ではありません。

シンガポールの不動産の知識や現地情報に関して、前者の会社のほうが豊富な感じがします。

ただ、日本からいきなり来た方には、
日本に準じたサービスを提供している後者のほうが馴染みやすいでしょうか?

数社の会社にコンタクトを取って、
ご自身との相性を見てみるのも良いかもしれません。

住むエリアはどうやって決める?

物件探しの前に、まずはご自身がどんなエリアに住みたいか、
予めチェックをしておきましょう。

シンガポールは、世界の中でも治安の良さはトップクラス!

他の多くのアジア諸国とは大きく異なり、
治安の問題で、「日本人はこのエリアにしか住めない」などというような事はありません。

ただ、シンガポール人や欧米諸国から来た人々との生活習慣の違い。
買い物の便、お子様の学校・習い事などを考慮すると、オススメの場所は、かなり絞られてきます。

あなたへのおすすめエリアはここ!

「やっぱり便利が一番。子供の塾も考慮したい!」
そんな風にお考えならば
オーチャード・リバーバレー周辺

 

シンガポール随一の商業エリア、オーチャード。
オーチャードロード

オーチャード周辺は一般の地元民向けというよりは、外国人に人気のある商業施設が立ち並ぶエリアです。

住宅街にあるショッピングモールと比較すると、高級品やブランド品を扱っている店舗が多いのが特徴です。

日系のスーパーを始め、日本の食材を扱うお店も多いです。

おすすめの物件は?
The Orchard Residences (ザ・オーチャード・レジデンス)

オーチャードのランドマーク的存在のショッピングモールION。
その裏手がオーチャードレジデンスです。

IONへは、住居者専用の通路を利用することができ、
日常品のお買い物の殆どは、IONで済ませることができます。

地下道を隔てたスコッツロードにある伊勢丹、
IONと同じ通りにある高島屋などへも徒歩10分以内の距離です。
利便性は抜群に優れた物件です。

コンドミニアム内のファシリティーも充実しており、
様々な集まりに使えるファンクションルームには、
ファンクションルームの利用者のみが使用できる、プライベートプールも付帯しています。

物件概要

名称 ザ・オーチャード・レジデンス
所在地 238 Orchard Boulevard
最寄駅  Orchard 駅直結
完成年 2010 年
総戸数 175戸
階数 52階建
駐車場 家賃に含まれる
設備 フルファシリティー*
主な間取り 4LDK (202平米)

間取り別 賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
15,000 SGD ~
23,000 SGD
(日本円換算)
115.6万円 ~
177.1万円
202 ㎡
3LDK
9,500 SGD ~
12,000 SGD
(日本円換算)
73.15万円 ~
92.4万円
168㎡

リバーバレー周辺

オーチャード・ロードから、南へ2KMほど離れたリバーバレー・ロード周辺は
古くから、比較的大規模なコンドミニアムが立ち並ぶ住宅地です。

地下鉄トムソン・イーストコースト線の建設も進んでおり、
2021年にはグレートワールド駅が完成予定です。

シンガポール・リバー沿いにある、ダイニングエリアとしても人気のロバートソン・キー周辺には
日本人のお子さんが通う、教室や塾が多くあります。

どちらも日本人駐在員が多く住むエリアです。

リバーバレー周辺おすすめ物件は?
The Trillium (ザ・トリリウム)

明治屋が入居している、大規模なショッピングコンプレックス、
グレートワールドシティの向かい側に位置する物件です。

4棟から構成された大型のコンドミニアムで、すべてのユニットには、大きなバルコニーがあります。
3LDKと4LDKを中心としたファミリータイプの部屋が多いのが特徴です。

物件概要

名称 ザ・トリリウム
所在地 118 Kim Seng Road
最寄駅  Great World 駅 (予定)
完成年 2010 年
総戸数 237戸
階数 29階建
駐車場 家賃に含まれる
設備 フルファシリティー*
主な間取り 3LDK (158平米)

間取り別 賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
7,500 SGD ~
8,500 SGD
(日本円換算)
58万円 ~
66万円
204 ㎡~
214㎡
3LDK
6,000 SGD ~
7,800 SGD
(日本円換算)
46万円 ~
60万円
158㎡~
167㎡

 

利便性も大切、でも静かな環境が一番!
そんな方には、
ナッシム・ロード周辺がオススメです。

 

ナッシム・ロード周辺
ナッシムロード

オーチャード・ロードの西側を、少し南へ入ったナッシム・ロード周辺は、
低層の高級コンドミニアムや一戸建て住宅が立ち並ぶエリアです。

オーチャード・ロードから数百メートルしか離れていないことが信じられないほど、
緑が多く、静かなエリアです。
日本大使館があるのも、このエリアです。

ナッシム・ロードのおすすめ物件は?
サガ(Saga)

落ち着いた雰囲気の、全個数33戸の中規模物件。
250平米以上ある4LDKのみの物件です。

物件概要

名称 Sage
所在地 11A Nassim Road
最寄駅  Orchard
完成年 2013 年
総戸数 33戸
階数 5階建て
駐車場 家賃に含まれる
設備 プール、ジム、プレイグラウンド
間取り 4LDKのみ
250~280(平米)

賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
15,700 SGD ~
19,000 SGD
(日本円換算)
121.万円 ~
147万円
250 ㎡~
280 ㎡

ホランド・ロード周辺

オーチャードエリアから、車で7,8分の距離に位置するホランド・ビレッジ。

かなり以前から、欧米人が好んで居住するエリアとして有名です。
2009年に完成した地下鉄環状線のホランド・ビレッジ駅周辺には、
外国人に人気のカフェやレストランが立ち並んでいます。

それほど大きくはありませんが、
欧米人に人気のショッピングセンターもあります。

UWCSAドーバー校やACSインターナショナル・スクールが近くにあります。

エリアの南側には、
世界的に有名な企業や、政府系の研究機関が集まるBuona vista地区 があります。

ホーランド・ロード周辺のおすすめ物件は?
パービス(Parvis)
中規模なコンドミニアムが多いホーランドエリアの中では、
かなり大きな物件に分類されます。

4棟の中心には大きなプールや各ファシリティーがあります。
インター校に通うお子さんを持つ、欧米のファミリーに人気の物件です。

YouTubeに現地の不動産会社が提供している、ドロ-ンで撮影した画像がありました。
少し前の映像のようですが、ホランド・エリアの様子もわかると思います。
https://www.srx.com.sg/condo/parvis-8612

物件概要

名称 パービス
所在地 12-18 Holland Hill
最寄駅 Holland Village駅
完成年 2012 年
総戸数 248戸
階数 12階建
駐車場 家賃に含まれる
設備 フルファシリティー*
主な間取り 3LDK (158平米)

間取り別 賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
8,000 SGD ~
11,500 SGD
(日本円換算)
61.8万円 ~
89万円
187 ㎡~
279㎡
3LDK
6,200 SGD ~
9,000 SGD
(日本円換算)
47.9万円 ~
69.5万円
158㎡~
187㎡

 

一番に重視したいのは、
「お子さんの学校」という方へのオススメは、
ウエストコースト、イーストコースト周辺

シンガポールの大規模なインターナショナルスクールは、
その殆どが、中心地からやや離れた郊外。
特に西と東に集中しています。

学校のスクールバスは、
シンガポール島内なら、どこへでも送迎してくれるとは言え、
やはりお子さんが小さなうちは、長い距離を通学するのは大変です。

学校と住宅との距離は絶対に近いほうがよい。
そんなお考えをお持ちならば、広い敷地を持ち、付帯施設が充実している
イースト・コーストやウェスト・コーストの物件を選択候補に入れてみてはいかがでしょうか?

ウエスト・コースト周辺

ウエスト・コーストには、日本人幼稚園、小学校、中学校。
さらには早稲田渋谷シンガポール校と日系の学校が集中してあります。
そのため、以前は日本人駐在員が多く住むエリアでした。

カナディアン・インターナショナルスクールや
ダルウィッチ・カレッジシンガポールもウェストエリアにあります。

ウエストコースト周辺のおすすめ物件は?
シーヒル(Seahill)

ウエスト・コーストパークの向かいに位置する物件です。
周囲には低層階のコンドミニアムが多く、
視界を遮るものがないので、広々した印象を受けます。

敷地の中に、コンドミニアム、SOHO, タウンハウス、サービスアパートメントと
異なるタイプの物件があります。

今回ご紹介するのは、その中のタウンハウスです。
タウンハウスとは、隣の住戸と壁がつながっている戸建て風の住宅のことです。

3階建ての住宅なので、戸建て感覚で住むことが可能です。
コンドミニアムと共同ですべての施設が使えます。

物件概要 (タウンハウス部分)

名称 シーヒル
所在地 119 West Coast Crescent
最寄駅 最寄り駅までのシャトルバス有り
完成年 2019年
総戸数 338戸(建物全体)
階数 3階建て
駐車場 家賃に含まれる
設備 プール、ジム、プレイグラウンド
間取り 4LDK (332平米)

間取り別 賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
9500SGD ~
(日本円換算)
74,1万円 ~
332㎡

 

イースト・コースト周辺

シンガポールの中心から車で10分ほどの南東の海外沿いは、イーストコーストと呼ばれるエリアです。
サイクリングやジョギングが楽しめる東西15KMに渡る、イーストコースト・パークもあります。

2020年にはイーストコースト・パークから直接乗り入れ可能な、チャンギ空港までの自転車専用道路も開通しました。

空港からのアクセスがとても便利な事や多くのコンドミニアムが大きな敷地内に建設されていること。
そして、有名な幼稚園が多く存在する事などから、
ファミリーに人気のエリアです。

 

イーストコースト周辺のおすすめ物件は?
シルバー・シー(Silversea)
大型ショッピングコンプレックス、パークウェイパレードから徒歩圏にあり、
イーストコースト・パークへのアクセスも便利な物件です。

海側には遮る建物がないため、ほとんどのユニットの主寝室やリビング、
バルコニーからは海の眺めを堪能することができます。

小家族向けの2LDKから300平米以上のペントハウスまで、間取りが豊富な物件です。

 


物件概要

名称 シルバー・シー
所在地 46-52 Marine Parade Road
最寄駅 Marine Parade駅 (予定)
完成年 2014 年
総戸数 383戸
階数 21/22階建
駐車場 家賃に含まれる
設備 フルファシリティー
主な間取り 3LDK (130平米)

間取り別 賃料の目安

間取り 参考価格 面積
4LDK
9,500 SGD ~
13,000 SGD
(日本円換算)
73.4万円 ~
100万円
223 ㎡~
279㎡
3LDK
5,600 SGD ~
6,800 SGD
(日本円換算)
43.3万円 ~
52.5万円
130㎡~
158㎡

*物件概要・賃料の表記について
フルファシリティー
テニスコート、スイミングプール、ジム、子どものためのプレイグランド等の施設が全て設置されているものを指します。
日本円換算
2020年11月現在のシンガポールドル対日本円(1SGD=77JPY)で計算してあります。

賃貸契約までの流れと注意点

こちらでは、シンガポールで住宅物件を借りる場合の手順と、
契約に際しての注意点をご説明いたします。

 

1.物件の仮押さえ

物件を仮押さえするには、 LOI(Letter of Intent)とよばれる、
賃貸する際の希望条件などを記載した仮契約書をオーナーに提出します。

LOIを提出する際には、
1ヶ月分の賃料に相当する額の保証金(の一部)を一緒に支払います。

これによって契約締結時までオーナーは、
他の人に物件を紹介することができなくなります。

「この物件を借りたいから他の人には見せないでくれ」という口約束はできませんので、
本当に気に入った物件があった場合、
すぐに保証金が用意できる状態であることが必要です。

ただし、それほど急ではない場合や
まだ他の候補を見てみたい場合でも
「早くLOIを出さないと、すぐに物件が決まってしまう」と急かすエージェントもいるので、
LOIをだすタイミングの見極めが難しいです。

LOIを提出後、借主の都合で契約が不成立になった場合、
保証金は戻ってこないので、注意が必要です。

2.仮契約から本契約まで

LOIを提出後、
オーナーがLOIに記載されている、すべてのリクエストを了承してくれれば、
契約書の作成、締結へと進みます。

借主側からのリクエストにオーナーが合意しない場合は、
LOIの内容を修正する必要が出てきます。

通常LOIの効果は、締結日から7日程度です。
契約書の内容確認もこの間に行う必要があるため、
本契約までのやりとりは迅速に進める必要があります。

契約書のひな形は、通常オーナー側が用意します。
WEB上で回覧可能な雛形もあります。

大まかな内容は、どれも大体同じなので、
機会があれば、一度目を通しておくのも良いかもしれません。

契約時には、まとまった額が必要となるため、
日本からの送金が必要な場合などは、
仮契約から本契約までの必要額をあらかじめ用意しておいた方が安心です。

3.本契約

LOIの内容に双方の合意が得られ、本契約書のチェックが終わると、
いよいよ契約の締結となります。

双方が契約書に署名をし、
借り主が残金(保証金の残りと前家賃)をオーナーに支払います。
スタンプデューティー・フィー(印紙税)をエージェントに支払い、
スタンプデューティーを取得してもらいます。

*スタンプデューティーとは?

契約書を公的書類にするための印紙に対して発生する税金です。
スタンプデューティー・フィーを支払い、契約書を公文化しておかなかければ、
もし、貸主と揉め事があった場合、賃貸契約書は法的なものとして認められません。

2年契約の場合、ほぼ一ヶ月分の賃料に相当する費用がかかります。

2年契約の場合の計算式
一ヶ月の賃料が10,000SGDの場合

月額家賃 S$10000
2年間の家賃合計 S$1000x24= S$240,000
2年間の家賃合計の0.4% S$240000/250 = S$960
Stamp Dutyの金額 = S$960

4.水道・ガス・電気口座の開設

入居後の生活に備えて、予め水道、ガス、電気の口座を開設する必要があります。
申請はオンラインで行います。

口座開設の申請は、エージェントが代行してくれますが、
開設には、就労許可等の長期滞在が許可されている身分証明が必要となります。

5.物件引き渡し

入居の際は、オーナーあるいはオーナー側のエージェント立会いの下、
物件の引渡し(ハンドオーバー)を行います。

その際に、オーナー側(のエージェント)が作成した、
家具や備品の一覧表、「Inventory List」をもとに、
キズや汚れなどを含め、借り主と貸主双方が家具・備品を一つ一つずつ確認します。

退去時も、この「Inventory List」をもとに備品等のチェックを行いますので、
入居時にあった傷や汚れなどは、きちんとリストの中に記載しておく必要があります。

一般的には、入居時のチェックはかなり大雑把に行われますが、
退去時は詳細なチェックが行われることが多いです。

退去の際に法外な修理費等をオーナーから請求されないためにも、
入居時のチェックは、たとえオーナー側が早く終わらせようとしても、
入念に行う事をオススメします。

物件を契約する前、知っておいた方がよい事

シンガポールでの賃貸契約は日本と異なる点が多いです。

契約後に「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、
予め知っておいたほうが良い事柄を、こちらに紹介しておきます。

契約期間について

シンガポールの賃貸契約は2年が標準です。

物件によって、1年契約を認めてくれるものもありますが、
2年契約と比較すると、契約条件等が多少厳しくなる傾向があるようです。
市場の状況にもよりますが、1年契約を認めてくれるオーナーはそれほど多くはありません。

中途解約は原則認められない!

日本の賃貸契約と大きく異なる点に
自己都合による中途解約が認められないという事があります。

2年の契約を結んだ場合、通常は2年間住み続けなければなりません。
そのため、契約の際には注意が必要です。

ディプロマティック・クローズとは?

通常は認められていない中途解約ですが、
契約書の中にディプロマティック・クローズ(中途解約条項)を盛り込むことにより、
ある一定の条件下で可能になります。

ただし、いつでも中途解約ができるわけではありません。
解約が可能になるのは、通常入居後12ヶ月後。

しかも、2ヶ月前の事前予告が必要なため、
ディプロマティック・クローズが契約に盛り込まれていても、最低14ヶ月は家賃を支払う必要があります。

また、中途解約が可能なのは、何らかの理由でシンガポールを離れなければならなくなった場合のみ。
部屋が気にいらないなどの自己都合での解約はできません。

ディプロマティック・クローズが適用される場合

1.転勤などでシンガポールを離れなくてはならなくなった場合。(法人契約の場合)
2.シンガポールから会社が撤退する場合 (法人契約の場合)
3.入居者がシンガポールから国外退去を命じられた場合

ディプロマティック・クローズは主に駐在員への賃貸を想定しているため、
個人で移住された場合は、上記の項目がほとんど当てはまりません。

個人で契約する場合は、契約期間に特に注意する必要があります。

賃貸物件には、家具付きと家具なしの物件がある。

シンガポールのほとんどの賃貸物件には、
カーテンや洗濯機、冷蔵庫などが、既に備えつけられています。

これは、シンガポールの多くの賃貸物件が、
外国人向けーそれも駐在員を対象としたものだからです。

日本の駐在員の場合、家賃補助費の中に家具代が含まれています。
そのため、一般的に日本人駐在員むけの物件には、
予め、ベッド、ダイニングセットや応接セットなど、生活に必要な家具が設置されています。

方や外国人駐在員の場合、住宅の予算と家具購入費は別枠のことが多いため
彼らが賃貸を希望する物件は、家具なしの場合がほとんどです。

家具の購入や処分が面倒だからと言う理由で、
家具なしの物件を賃貸する際、オーナーに家具を購入してもらい、
その費用を家賃に含めてもらう事も可能です。

ただしその場合、オーナーは
ディプロマティック・クローズ(14ヶ月間の賃貸期間)を念頭に予算を組んで、
家具を購入します。
家具代分を24ヶ月払っているのに、14ヶ月分の予算でしか家具を購入してもらえないという事です。

又、オーナー所有の家具を傷をつけてしまった場合などは、
借主側が費用を負担しなければなりません。
ご自身で家賃を負担される場合は、家具なし物件を賃貸する事をオススメします。

小修理責任事項(マイナー・リペア)には注意が必要!

シンガポールの賃貸契約書を見ると、必ず盛り込まれている条項に、
マイナーリペアというものがあります。
これも日本人にはなじみのない条項です。

マイナーリペアとは?

物件内で、過失では無い故障や不具合が生じた場合、
一定額を借り主が負担する条項です。

契約時にマイナーリペアの額を取り決めます。

もし、物件内の備品に修理が必要となった場合、
取り決め額の超過分をオーナー側が支払い、
それ以下は借主側が支払うことになります。

マイナーリペアの金額は高級物件になればなるほど、
高くなる傾向があります。

1万ドル前後の賃貸物件の場合、
マイナーリペアの額はS$200~S$250に設定されている場合が多いです。

マイナーリペアの費用がS$200と定められている場合、
ドアが壊れ、修理費用がS$600かかるとすると、
借主がS$200を負担、
S$200を超えたS$400を貸主が負担するという事になります。

又、修理費用が明らかにマイナーリペアの金額を上回ると思われるものについては、
あらかじめオーナーに通知、費用の見積もりをとるなどして、
修理に際して、オーナーからの了承を取り付ける必要があります。
もしそれを怠った場合、オーナーは支払いを拒否する事ができます。

借主側に大きな過失があった場合は、マイナーリペア条項は適用されず、
借主の全額負担となります。

入居後の不具合に全く対応してくれないオーナーの例
O さんは、幼稚園に通うお二人のお子さんをお持ちで、
オーチャードにお住いです。

家賃が1万ドル(約80万円)を超える物件にもかかわらず、
入居時からリビングやダイニングのエアコンのスイッチはきちんと作動ぜず、
それ以外の部屋のエアコンも決して良い状態と言えませんでした。

入居時オーナーからは、エアコン自体稼働はしているので、
そのまま使ってくれと言われ、特に修理はしてくれませんでした。

コロナ禍でシンガポールがロックダウン中のある日、
天井のエアコンから大量の水がこぼれてきました。

慌てたOさんは、コンドミニアム常駐のコンシェルジェに連絡。

コンシェルジェは自分が知っているエアコン業者を手配。
すぐに修理は終わりました。

ただ、この後Oさんは修理費を全て負担することになってしまいました。

シンガポールの賃貸契約書には、マイナーリペア(小修理条項)というものが必ずついています。
物件内で発生した不具合に関しては、ある一定までの金額まではたとえ借り主に落ち度がなくても
借り主が負担しなければいけないという条項です。

この条項で注意しなくてはいけないのは、修理額が高額になりそうと予想ができる場合、
修理前に、オーナーに予め連絡をして金額の合意を貰う必要があルと言うことです。

コロナ渦のロックダウン中の急な出来事だった事、
アレンジしてくれたのが、物件内のコンシェルジェだった事などから、
オーナーの許可無く修理を依頼してしまいました。

修理後オーナーに連絡をすると、オーナーは支払いを拒否。
6万円ほどの修理費用が、Oさんの負担となってしまったのです。

Oさんのようにならないためにも、
マイナーリペア条項には、くれぐれも気をつけてください!

ペットと住みたい!

シンガポールの賃貸物件は、一部のサービスアパートメントなどを除き、
一般的にはペットを禁止している物件はありません。

ただし、建物自体が禁止していないからと言って、
すべての物件でペットが飼える訳ではありません。

各ユニットの持ち主である個人オーナーが、ペットを禁止している場合は
いくら建物が禁止していなくても、その部屋でペットを飼うことはできません。

ペットを日本から連れてくる場合、
あるいはシンガポールで新たにペットを飼いたい場合は
物件を探す際、予めペット可能な物件かを確認しましょう。

最後に

日本と比べると、様々な点で異なるシンガポールの不動産賃貸事情。

最初の期待値が高いと、後からがっかりする度合いも高くなります。
不動産が原因で、シンガポールへの期待値が急激に落ちて、
それからのシンガポール生活が不快なものになってしまったら、
それはとても残念な事です。

「こんなはずじゃなかった!」
「こんな国で暮らしたくない!」
とならないためにも、
当地ならでの不動産事情に関して、補足しておきます。

入居後のトラブルは、何かしら必ずあると思っていたほう良い

スポーツジムや大きなプール、バーベキューピットなど、
日本ではあまりなじみのない豪華な施設が付帯しているシンガポールの物件ですが、
建築そのもの精度は、日本と比べるとそれほど高くはありません。

一見豪華に見える部屋の中を、改めて見回してみると、
日本では考えられないほど、適当な造りだと言うことがわかり、
びっくりする事があるでしょう。

コンドミニアムの施工に携わるのは、
シンガポールに来る前は、コンドミニアムなど見たことが無かったような、
中国農村やパキスタンから来ている労働者たちです。
もちろん施工の技術は現地で取得したものです。

「施工に不備があるのは、当たり前」
ぐらいに捉えておく必要があるでしょう。

シンガポールの施工技術(それでも東南アジアでは一番だそうです!)は、
以前に比べると、かなり改善されましたが、
日本人のスタンダードを基準で考えると、まだまだ信じられない事が多いです。

これは、シンガポールが劣っているというよりは、日本が世界の中でも、突出して優秀だということです。

新築物件には入居したらいけない?

当地の不動産会社のホームページなどに、
物件を選ぶ際のポイントとして、完成後2,3年経った物件がオススメと書いてある場合があります。

その理由は新築物件の場合、物件引き渡し後に不具合が数多く発見される事が多いからです。
建築後2,3年経てばその不具合も、すべて修理されているだろうという認識に基づいた考えです。

ただ、これが全ての物件に当てはまるというわけではありません。

以前の居住者が部屋の不具合には全く無頓着で、修理を全くせずに暮らしていた場合も考えらます。
あるいは竣工後、長い間人が住んでいなかった物件もあります。

このような物件を借りると、たとえ完成後2,3年経過している物件でも、
入居後数ヶ月は不具合に悩まされる事になります。

高級物件でも以前の入居者の使い方によっては、かなりひどい状態のものもあるので、注意が必要です。

借り主の権利が強い日本の賃貸、オーナーの権利が強いシンガポール。

日本には借家権というものが存在します。
家賃を払って物件を借りている借主の権利は、かなり手厚く保護されています。

しかし、シンガポールでは異なります。
もし家賃の未払いが発生したり、物件を契約以外の目的で使用した場合など、
すぐに強制退去をさせられる場合があります。

また、賃貸契約期間であっても、オーナーの都合で退去を迫られる場合もあります。

特に商業物件などは、数千万円の内装費をかけたのに、いきなり建物の取り壊しが決まって、
退去しなければならないという事が実際に起こります。

これは契約書にきちんと盛り込まれていることなので、運が悪かったと諦めるしかありません。

このあたりの事情はあらかじめ把握しておきましょう。

決して使い勝手は良くない、シンガポールのコンドミニアム

ビルドインタイプの高級オーブンやコーヒーメーカー、冷蔵庫を備えた大きなキッチン。
一見豪華で見栄えはしますが、実際の使い勝手はどうでしょう?

入居後、使ってみようとすると、既に壊れていて使えなかったり、
使い方がものすごく複雑だったりして、全く使わなくなる備品が多くあります。

また、間取りの設計が日本ほどキチンと考えられていないため、
無駄なスペースが多く、収納が少ないなどの問題があります。

日本と同じ感覚で部屋を利用しようとすると、最初はかなりの違和感を感じるでしょう。

ストレスを感じないためにも、
日本での暮らし方に固執せず、
外国で暮らしているんだと割り切り、
シンガポールならではの生活スタイルに切り替えるのも必要です。

入居後、もし不具合がでたら?

オーナーと直接連絡を取ることが少ないシンガポールの不動産賃貸。

入居後、問題が発生した場合、
エージェント経由で問題を解決してもらう事になります。

日本に比べて、入居後の不具合が多いシンガポールの不動産物件ですから、
エージェントの対応で、それ以降の生活の快適さが決まると言っても過言ではありません。

そのため、不動産のエージェント選びも
シンガポールで生活するうえでの大切なポイントとなります。

不動産物件をお探しのあなたに

当社では、シンガポールへ移住された方に快適な生活を送っていただくため、
不動産のご紹介のサポートもしております。

もし、当地で賃貸物件をお探しであればお気軽にご連絡ください。

こちらでご紹介した情報が、これからのあなたのシンガポール生活の助けになれば幸いです。