もともとは、海外からの駐在員の子どもたちが通うために設立された、
シンガポールのインターナショナル・スクール。
しかし、最近ではお子様に、
「グローバルな環境で教育を受けさせたい」
「将来国際人として成長してもらいたい」
と言う理由から、
インターナショナル・スクールへ入学を希望するご家庭が増えています。
その中でも、世界各国から学生が集まり、質の高い教師陣や充実した施設を持つ、
インターナショナル・スクールが多いシンガポールは日本人の間でも人気です。
ただし、シンガポールには、多くのインターナショナル・スクールがあるので、
一体どこを選んだらよいのかとお悩みの方も多いはず。
そこで今回は、
シンガポールの主なインターナショナル・スクールと、
インターナショナル・スクールを選ぶときのポイントを
ご紹介いたします。
この記事が、あなたのインターナショナル・スクール探しの参考になれば、うれしいです。
はじめに
シンガポールには大小合わせて60を超えるインターナショナルスクールがあります。
アメリカのカリキュラム、イギリスのカリキュラム、国際バカロレアのカリキュラムなど、
各学校が提供しているカリキュラムは様々です。
取得できる主な資格には、IBディプロマプログラム、IGCSE、Aレベルなどがあります。
特に世界標準となっているIBディプロマプログラム校は人気です。
学校紹介の最後には、新たにシンガポールに開校した、インターナショナルスクールをご紹介しています。
各学校の情報・カリキュラム・授業料。
そして各学校のホームページを紹介しているので、学校選びの際に、ぜひ参考にして下さい。
シンガポールの主なインターナショナルスクール
それでははじめに、シンガポールの主要なインターナショナルスクールを、
アルファベット順でご紹介していきます。
ご注意
*全ての情報は2023年1月現在のものです。
*一年間の学費のみを提示しています。入学金等は含まれていません。
1. Australian International School
シンガポールの多くのインターナショナルスクールは、
都心部からかなり離れたところにありますが、
こちらの学校は、中心地から車で10~15分程度と比較的中心部寄りに位置しています。
欧米系の生徒が多いが特徴です。
カリキュラムは、IBやIGCSEがメインですが、
オーストラリアのカリキュラムである、HSCも学べる事が特徴です。
ほとんどのインターナショナルスクールは、8月に新学期が始まりますが、
こちらの学校は、オーストラリアと同様の1月始まりになっています。
2ヶ月から5才までの幼児を対象とした、Infant Careのクラスもあります。
(オーストラリアン・インターナショナルスクール)
2. Canadian International School
2才児から18才まで一貫したIBプログラムを提供しています。
中国語、フランス語、スペイン語を第二外国語として選択できます。
プリキンダーからG6までは、(タンジョンカトンはG5まで)
中国語+英語、あるいは中国語+フランス語のバイリンガルクラスの選択も可能です。
学校の名称はカナディアンですが、イギリス系の生徒が多数を占めています。
日本人は一クラス平均3,4名ほどです。
西のレイクサイド・キャンパスと東のタンジョンカトン・キャンパスの2校があります。
タンジョンカトン・キャンパスは、ローカルの学校を改造したこじんまりとした校舎ですが、
レイクサイド・キャンパスは2010年に現在の場所に移転した校舎で、
広い敷地内に各種設備が整っています。
タンジョンカトン・キャンパスはレイクサイドと統合予定です。
(カナディアン・インターナショナルスクール)
3. Chatsworth International School
長い間、オーチャードロードのほぼ中心にキャンパスを構えていましたが、
2018年に現在のブキティマにキャンパスを移しました。
中規模な学校で、アットホームな雰囲気です。
英語のできない新入生には、バディシステムを採用するなど、学年を超えた交流も盛んです。
4. Dulwich College Singapore
イギリスの名門校ダルウィッチ・カレッジがアジアに展開しているインターナショナル・スクールのシンガポール校です。
アジアにはシンガポールの他に中国(北京・上海・蘇州) 韓国(ソウル) ヤンゴン(ミャンマー)に系列校があります。
2014年と比較的新しい学校ですが、人気校の一つになっています。
2021年はじめてのIBDP試験で、シンガポールの学校の中5位という好成績をおさめました。
5. Etonhouse (Broadrick Campus)
世界12カ国に100校以上ある
「イートンハウス」インターナショナル・スクールはシンガポールが発祥の地です。
シンガポールには、4つのインター校と、10のプレスクールがあります。
その中で、ブロードリック校は1995年イートンハウス開校時からある歴史ある学校です。
幼児期にはレッジョ・エミリア教育を取り入れているのが特徴です。
6. ISS
創立40周年を迎えた、シンガポールではかなり老舗のインターナショナルスクールです。
カナディアンスクールと同様に、小学部から高等部まで一貫してIBプログラムを提供しています。
以前はシンガポールの商業の中心地、オーチャードに初等部の校舎がありましたが、
現在は、全ての学年がPreston Roadの校舎に移転しました。
以前から多くの日本人が通う学校として知られており、日本人の先生も在籍しています。
7. Nexus International School Singapore
Nexusは2007 年にマレーシアで創設された、イギリス系のインターナショナルスクールです。
シンガポール校は、2011年に創設。
2020年には現在のアルジュニの校舎に移転し、設備が充実しました。
8. Overseas Family School
2015年Orchardからシンガポール東部のPasir Risに移転したOverseas Family School。
生徒数が3000人を超す大規模な学校です。
日本人と韓国人生徒が多いのが特徴です。
英語のサポートクラス(SPP)、日本語のクラスもあります。
9. Singapore American School
1956年に創設された伝統のある学校です。
マレーシアとの国境に近いウッドランズに位置しています。
シンガポールに駐在するアメリカ人家庭の子女の為に創設されたインターナショナル・スクールですが、
他の国籍の子供達にも門戸を解放しており、生徒数は4000人を超す巨大校です。
小学校低学年までは、学校独自のカリキュラムを使用しています。
それ以上の学年はアメリカのカリキュラムに沿って授業が行われます。
10. Stamford American International School
オーストラリアンスクールと同じマネージメントのインターナショナルスクールです。
IBあるいはAPのカリキュラムを選択することができるのが大きな特徴です。
大規模で整った施設の中に、約3000人の生徒が学んでいます。
11. Tanglin Trust School
1925年に創設された、シンガポールでは2番目に古いインターナショナルスクールです。
イギリス式のカリキュラムがメインで、生徒の約60〜70%は英国のパスポート所持者です。
学生だけで無く、最低でも保護者のどちらか一人が英語が問題なく使えることが入学の最低条件なので、
ご両親共に日本人というご家庭のお子さんの比率はかなり低いようです。
12. United World College of South East Asia
ロンドンに本部がある、民間教育機関ユナイテッドワールド・カレッジのシンガポール校です。
UWCの名称で、日本人にもおなじみの学校です。
2008年には、シンガポール東部に新キャンパスが創設されました。
1971年に創設されたドーバー校と併せ、5000人以上の生徒を抱える巨大校です。
13. XCL World Academy
GEMS エデュケーションの運営下で、2014年にGems Academy として創設された学校ですが、
運営先が変わり、2020年に現在のXCL World Academyとなりました。
Gems Academy の時は4才児からの入学だったのが、2才児から入学可能になり、学生ビザでの入学も可能になりました。
同敷地内にアメリカのカリキュラムの学校も2022年に開校しました。
シンガポール北部にある整った大規模施設の学校です。
2020以降に設立されたインターナショナル・スクール
以下の学校は、2020年に設立された学校です。
1. Brighton College Singapore
母体のBrighton Collegeは、毎年ケンブリッジに多くの入学者を創出している学校です。
オーストラリアンスクールの敷地内に新設されました。
2021年の生徒数は200名足らずだったようですが、
これから大規模な学校になっていくのでしょうか。
オーストラリアン、アメリカンスタンフォード、
そしてこちらのBrighton College Singaporeは全て同じマネージメント下の学校です。
2. North London Collegiate School
1850年創立のイギリスにある、North London Collegiate School(NLCS)が母体のインターナショナルスクールです。
NLCSは、英国の新聞デイリー・テレグラフの学校ランキングで上位にランクインしている名門校です。
韓国の済州とアラブ首長国連邦のドバイに続き、2020年にシンガポールにキャンパスを開校しました。
新設の学校にはめずらしく、中心部から車で10分程度という便利な場所に校舎があります。
学校選びの際に気をつけたいポイント
ここからは、シンガポールのインターナショナル・スクールを選ぶ際に気を付けておいた方が良い点をご紹介します。
1.おすすめサイトや口コミを過信しすぎない
「シンガポールシンターナショナル・スクール」などで検索すると、おすすめの学校ランキングのようなページを目にすることがあります。
もちろんこれらの情報も、学校選びの選択肢とはなるかも知れません。
ただし、このようなページには必ず、作成者の意図が含まれています。
そのことを理解された上で活用される事をおすすめいたします。
また、それぞれの家庭やお子さんによって適している学校は異なってきます。
多くの情報を収集することは大切ですが、
それらが全てご自身のお子様に当てはまるわけではありません。
ご自身のお子様に適した学校をおすすめや口コミサイトの情報だけで選ぶのは危険です。
あくまでも参考程度にとどめましょう。
2.入学に必要な英語力をチェックしましょう
幼稚園(キンダー)や小学校低学年(G1~G3)であれば、「英語力は問わない」としているスクールは多いものの、
中には小学校入学時から、英語力を必要とする学校もあります。
もしご希望される学校が、入学に際して英語の基準を設けている場合は、
予め英語の学習を始めるなどの準備が必要となります。
希望する学校がどんな入学基準を設けているかをきちんと確認しておきましょう。
3.提供しているカリキュラムをチェックしましょう
「インターナショナル・スクール」は、日本の学校教育法に定める学校ではありません。
将来、海外の大学進学を計画されているのであれば、日本の教育基準は問題なりません。
しかし、数年後には日本帰国予定で、帰国後は日本の学校への入学を希望されている場合は、
受け入れ先の学校には、どんな学校があるのか、どんな資格で入学・編入が可能かを予め確認する必要があります。
その上で、シンガポールのインターナショナル・スクールで取得できる資格を確認しましょう。
4.入学時のお子様の年齢は大切です
小学校未就学のお子さんであれば、英語力が無くてもほとんどの学校に入学は可能です。
また、小学校低学年の場合も、多くのインターナショナル・スクールでは、英語の補助クラスを設けていますので、
英語ができないお子さんも入学することができます。
ただし、日本の小学校4年生以上になると、ほとんどのインターナショナルスクールで、英語力が必要になります。
英語力がない場合、入学できない学校が増えてきます。
また、中学生以上で英語の学力を問わない学校に入学した場合、お子様の意思が相当強くないと、
英語力を伸ばして行くのはかなり困難です。
インターナショナルスクールに入学したからといって、自然と英語力が伸びるわけではありません。
もし、英語力をつける目的でインターナショナル・スクール入学をご希望であれば、
早い時期からの入学をおすすめします。
最後に
今回の記事は参考になりましたでしょうか。
学校選びは本当に大変ですね。
ただ、シンガポールのインターナショナル・スクールの場合、同じカリキュラムの学校であれば転校は比較的簡単に行えます。
実際に最初は英語力が足りず、希望の学校へ入学できなかった場合でも、その後、英語力をつけ、編入される生徒さんも多いです。
日本のように、入学したら卒業まで同じ学校と言う考えは当てはまりません。
学校選びで一番大事なことは、お子様が毎日楽しく学校へ通えること。
そして学校生活を通して、色々な学びを得る事だと思います。
今後もシンガポール全般、
そして、当地への母子留学や教育移住などについて、
理解を深めていただけるような情報を発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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