シンガポールは、アジアの中でも教育水準が非常に高い国として知られています。

今回は、小学生を対象としたシンガポールの公立学校、私立学校、インターナショナルスクールの教育費について詳しく解説します。

1. 公立学校 (政府学校)

シンガポールの公立学校は、現地のシンガポール人の子どもたちが通う学校ですが、定員に空きがあれば外国人も入学は可能です。
ただし、授業料は国籍によって、大きく異なります。
シンガポール人の場合は小学校は義務教育なので、無料です。教材費は毎月13シンガポールドルかかります。

外国人の場合の公立小学校の授業料 (2024年度)

ASEAN諸国出身の学生(日本を除く)

  • 授業料(月額): 545 シンガポールドル(約60,000円)
  • 教材費(月額):14.17 シンガポールドル (約1,600円)*13シンガポールドル+GST

ASEAN以外の国籍の学生(日本を含む)

  • 授業料(月額):935シンガポールドル(約100,000)
  • 教材費(月額):14.17 シンガポールドル (約1,600円)*13シンガポールドル+GST

これらの費用以外に課外活動費が発生する場合があります。
給食は無いので、給食費はかかりません。休み時間に校内の食堂で軽食を購入するか、持参したお弁当を食べます

公立学校のメリットとでメリット

メリット
英語・中国語ともに学ぶことができる。
授業料がインター校などと比べて安価。

デメリット:
1.入学が比較的困難
公立学校の場合入学の優先順位は、シンガポール国籍>シンガポール永住権取得者>シンガポールDPホルダー>外国人です。
空きが出た場合のみ、外国人の入学は許可されます。
2.予め一定の語学力が必要 (編入試験あり)
国語(中国語、マレー語、タミル語)の授業以外の授業はすべて英語で行われます。

2. 私立学校

インター校に比べて、数は少ないものの、シンガポールには、現地のカリキュラムに加え、特定の宗教や教育哲学に基づいた私立学校も存在します。
これらの学校は、より特化した教育を提供しています。
学費はインター校よりはやや安めです。

授業料:

  • 月額: 約1,500〜3,000シンガポールドル(約16.6万円〜33.3万円)

私立学校では、授業内容が独自のものとなっており、課外活動や特別プログラムが充実している場合もあります。

3. インターナショナルスクール

シンガポールには、世界中から集まる外国人の子どもたちのためのインターナショナルスクールが数多くあります。
ここでは、英国式、アメリカ式、フランス式、日本式など、多様なカリキュラムが提供されており、母国語での教育や国際バカロレア(IB)プログラムなど、国際的な視点からの教育が受けられます。

学費:

  • 月額: 約2,500〜5,000シンガポールドル(約27.7万円〜55.5万円)
    授業料の他に入学金や申込金等がかかります。
    その他、郊外学習費や給食費、制服の費用もかかります。

インターナショナルスクールでは、最新の設備や幅広い文化活動が特徴で、グローバルな環境での学びが得られます。

 

シンガポールでの教育選択は、家族のニーズや予算、そして子どもの性格や将来の計画によって異なります。
公立学校は、私立校やインター校に比べると授業料が安く、現地の文化に触れることができる良い選択です。

一方、私立学校やインターナショナルスクールは、特化した教育やグローバルな視点を重視する家庭に適しています。

シンガポールでの教育は、どの選択肢を選んでも質の高いものであり、子どもたちの成長に大きく寄与します。
家族でよく話し合い、最適な選択をしてください。